海外5カ国に翻訳出版され「中田敦彦のYouTube大学」「ヒルナンデス」「東洋経済オンライン」などで紹介され大反響!

幼稚園を運営していた頃、独自の教育手法が話題となり入園者が殺到する人気園にする。そこから、幼児教育を40年以上研究し続け、子どもの発育発達にはママやパパの接し方や幼少期の教育が重要になることを再確認。モンテッソーリ教育と独自の教育手法をかけ合わせ、生まれながらに持っている才能を誰でも開花させる独自メソッドを開発。

これまで5万人以上の保護者と3万人以上の子どもに関わり、育児革命を起こし続けている。自分を肯定しながら個性を最大限に発揮し合う社会の実現を目指して活動をしている。

伊藤先生の監修した記事一覧
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【モンテッソーリ教育】1歳で発達する能力

モンテッソーリ教育では、子どもが特定のことに強い興味を示し、その能力が飛躍的に伸びる時期を「敏感期」と呼びます。

敏感期は8つの種類があり、それぞれ始まる時期は異なります。

個人差がありますが、敏感期の年齢目安は以下の通りです。

数ある敏感期の中でも、特に1歳児では「言語」、「運動」、「感覚」の3つの敏感期の発達が目立ちます。

1歳児における「言語の敏感期」は特別な教具は必要なく、ママやパパがよく話かけたり、絵本を読み聞かせたりすることで自然に吸収していきます。

そのため、1歳児の教具を選ぶ際は、主に「運動の敏感期」と「感覚の敏感期」に合ったものを選ぶと良いでしょう。

運動の敏感期・伸ばし方

＜発達の特徴＞

1歳頃になると、一人歩きができるようになったり、指先の細かな動きができるようになったりと、日常生活のなかでも「自分でできること」が大きく増えてきます。
集中して1つのことに取り組むことができるようになり、遊びもより複雑になっていきます。

＜伸ばし方＞

日常生活に必要な動作の練習をして、身体機能を発達させます。

叩く、つかむ、落とすなど、発達段階にあった教具を用いて動作ごとに練習するのが良いでしょう。

日常生活の練習	＜ポイント＞叩く・転がす・引っ張る・押す・積む・つまむ・通す・はめるなど、基本的な動きを練習させると能力が伸びていきます。
日常生活の練習	＜主な教具（おしごと）＞ピンポン玉落とし・プルトーイ・ひも通し・型はめ・ボールトラッカー・ハンマートイなど

感覚の敏感期・伸ばし方

＜発達の特徴＞

1歳頃は、五感を使って周りの世界を積極的に探求する時期です。まるでスポンジのように、見たもの、聞いた音、感じた感触、味わった味、嗅いだ香りなど、すべての情報を無意識に吸収します。

＜伸ばし方＞

1歳児の感覚の発達を促すためには、五感を刺激するさまざまな体験が重要です。

特に、「本物」に触れる機会をたくさん与えることで、感覚が豊かに育まれます。

教具は、天然素材でできたものや、さまざまな質感の布でできたものなどを選ぶと良いでしょう。

感覚教育	＜ポイント＞ 3歳までは五感で感じた情報を吸収していく時期です。この時期は、さまざまな感覚を体感させることが大切です。
感覚教育	＜主な教具（おしごと）＞積み木・楽器・パズル・素材遊び・手遊び歌など

【能力別】才能を伸ばす！1歳向けのおすすめモンテッソーリ教具

子どもが特定の動作を繰り返したり、特定のものに強い興味を示したりするようになったら、それはその子の興味や能力のサインです。

このサインを見逃さずに、適切な教具を与えることで、子どもの成長を効果的にサポートすることができます。

ここでは、1歳児の発達段階に合わせた6つのモンテッソーリ教具を紹介します。

【転がす】ボールトラッカー

出典：Amazon

ボールトラッカーは、ボールを掴んだり転がしたりして遊ぶ教具です。

にぎったおもちゃをわざと落とす動作が見られたり、ものを目で追うようになったりしたら、ボールトラッカーで遊ばせてみましょう。

ボールを把持し、転がす動作は、手先の巧緻性や眼と手の協応性を高める効果があります。

また、ゆっくりと移動するボールを追視することで、視覚追跡能力の発達を促し、空間認知能力の向上にも繋がります。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・全身運動や手指の発達を促す・追視力を養う・集中力を養う

【引っ張る】プルトーイ

出典：Amazon

プルトーイは、紐を引く動作によって頭と尻尾が連動し、前進する玩具です。

1歳頃になると、把持反射が活発になり、さまざまな物を掴んで引っ張ろうとするようになります。

そんな時期におすすめなのが、手先の巧緻性や眼と手の協応性を育む教具です。

可愛らしい犬の形をしたプルートイなら、歩行の発達を促し、空間認知能力の向上にも繋がります。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・歩行の練習・手指の発達を促す

【押す】ハンマートイ

出典：Amazon

ハンマートイは、ボールを押したりハンマーで叩いたりして遊ぶ教具です。

1歳頃は、まだハンマーを上手に扱うのが難しいので、手でボールを押して遊ぶことから始めましょう。

この遊びは、手首や腕の筋肉を鍛え、指先の感覚を養うのに役立ちます。
少し大きくなったら、ハンマーを使って狙いを定めて叩く遊びに挑戦してみましょう。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・手指、腕の発達を促す・集中力を養う・力加減を覚える

【積む】積み木

出典：Amazon

積み木は、成長に応じていろいろな遊びができる教具です。

1歳頃は、積み木を積んだり、崩したり、並べたりして遊ぶことで、手先の巧みさやバランス感覚を養うことができます。

また、積み木を目で追ったり、形を認識したりする遊びを通して、空間認識能力や集中力を育むことができます。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・手指の発達を促す・目と手の連動、バランス感覚、集中力を養う・空間認知能力を養う・想像力を養う

【はめる】木製パズル

出典：Amazon

手先の動きが細やかになってきたら、指先を使って小さなピースを操作するパズルの教具を与えてみましょう。

パズルは、手先の巧みさを養うだけでなく、形を合わせたり、積み重ねたりする遊びを通して、空間認識能力や集中力を育むことができます。

また、動物や乗り物などの絵が描かれたパズルは、遊びながら言葉を覚えたり、想像力を育んだりするのにも役立ちます。

1歳頃の子どもには、手で持ちやすく、ピース数が少ないシンプルなパズルを選ぶと良いでしょう。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・手指の発達を促す・図形認識力を養う・直観力や集中力を養う・想像力を養う

【叩く】クラシックドラム

出典：Amazon

クラシックドラムは、幼児期における音楽教育の初期段階で用いられる効果的な教具のひとつです。
バチを操作する動作は、手先の巧緻性や眼と手の協応性を高めます。

さらに、楽器から生まれる音の違いを聞き分ける経験は、聴覚的識別能力の発達を促し、音楽的な基礎を培います。

1歳半頃になると、狙ったところを叩けるようになり、集中力も育まれていきます。

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対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・手指、腕の発達を促す・空間認知力を養う・聴覚の発達を促す

100円均一でOK！1歳向けのモンテッソーリ手作り教具

モンテッソーリ教具を揃えるには費用がかかるというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、100円均一で売られている材料を使って簡単に手作りすることもできます。

ここでは、おすすめの手作り教具を紹介します。

ピンポン玉落とし

ピンポン玉をつかみ、容器に落として遊ぶ教具です。手先の巧みさや感覚を養うのに効果的です。

＜作り方＞

ミルク缶を布で堤み、入り口はゴムで伸び縮みできるようにする（穴の大きさはピンポン玉よりも少し大きめにする）（図1〜3）
子どもの利き手側にピンポン玉を入れた容器を置く（図4）

＜ポイント＞

ピンポン玉落としに慣れてきたら、くるみ→鈴のように徐々に小さいものに変えるのがおすすめです。
これにより、大きさの異なるものを識別する能力や、対象物と空間の大きさの関係を理解する空間把握能力が養われます。

対象年齢	1歳頃〜
教具の目的	・目と手の協応性を養う・集中力を養う・指先の力加減を覚える・色を認識する・音や動きを楽しむ（振って遊ぶ場合）