育児の中でも苦労する人が多い「寝かしつけ」。
「なかなか寝てくれない」「夜泣きがひどい…。」と悩んでいるママ・パパも少なくありません。
今回は、子育て中のママ100人を対象にしたアンケート調査の結果をもとに、寝かしつけを卒業する時期、寝かしつけのコツ、そして意外とやってしまいがちなNG行動について詳しく解説します。
<この記事で分かること>
寝かしつけはいつまで必要?・・・一般的に2〜3歳頃まで寝かしつけを行う家庭が多い
寝かしつけのコツ・・・寝かしつけにかかる時間は30〜1時間?!短時間で寝かしつけるにはコツがある!
寝かしつけのNG行動・・・実は⚪︎⚪︎が睡眠を妨げていた!
【寝かしつけとは】いつまで必要?
「寝かしつけ」とは、子どもが一人で眠れるよう、習慣づけるための行為です。
子育て中のママ100名に「寝かしつけを卒業した月齢・年齢」について聞いてみたところ、「〜3歳頃」と回答した人が最も多く、次に多かったのは「〜2歳頃」でした。
具体的な内訳は、以下の通りです。
寝かしつけを卒業する年齢は、子どもの性格や生活環境によって異なりますが、一般的に2〜3歳頃まで寝かしつけを行う家庭が多いようです。
さらに、寝かしつけ卒業のきっかけについて聞いてみたところ、以下のような声が寄せられました。
寝かしつけ卒業のきっかけ
- 幼稚園や保育園に入園し、疲れて帰宅するため、自然と一人で眠るようになった。
- 下に子どもが生まれたことで、意識が変わり、自ら眠るようになった。
- イヤイヤ期が落ち着き、自然と一人で寝れるようになった
- 幼稚園で年少さんを見て、お兄さんになったという意識が芽生え、一人で寝られるようになった。
これらの声から、保育園や幼稚園への入園、弟や妹の誕生などが、寝かしつけ卒業のきっかけとなることが多いことがわかります。
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寝かしつけのコツは?短時間で寝かしつける方法
寝かしつけにかかる平均時間を聞いてみたところ、「〜30分」と回答した人が最も多く、次に多かったのは「〜1時間」という回答でした。
この結果からも多くの家庭が寝かしつけに苦労していることが分かります。
寝かしつけに時間がかかるときは、以下のような方法を試してみましょう。
生活リズムを整える
生活リズムが安定すると、体も心も「この時間は寝る時間」と覚えて、自然と眠りにつきやすくなります。
起床、お昼寝、食事、入浴、就寝時間などを決めて、できるだけ規則正しい生活を送り、生活リズムを整えましょう。
とくに、朝起きたら太陽の光を浴びること、夕食やお風呂は就寝時間の2時間前までに済ませることを意識すると寝つきがよくなります。
寝る前のルーティンをつくる
毎晩同じように過ごす「寝る前のルーティン」は、子どもがスムーズに眠りにつくための大切な習慣です。
たとえば
- 入浴
- ごはん
- 歯磨き
- 絵本の読み聞かせ
- おやすみの挨拶
- 電気を消す
このように、入眠までの流れを決めておくと、体と心の準備ができてスムーズに眠りにつきやすくなります。
絵本を読む以外にも
- 家族やおもちゃなどに「おやすみ」の挨拶をして回る
- お気に入りのぬいぐるみと一緒に布団に入る
- 布団の中で今日の出来事を話す
- リラックスできる音楽を聴く
- 子守唄を歌う
といったこともおすすめです。
子どもの年齢や好みにあうものを取り入れてみましょう。
眠りやすい環境を整える(照明・空調・寝室)
快適な眠りのためには、照明・空調・寝室などに気を配り、眠りやすい環境を整えてあげることも大切です。
<照明>
明かりがあると、脳が「まだ活動時間だ」と勘違いしてしまいます。寝る前には、照明を落として部屋を暗くし、リラックスできる雰囲気を作りましょう。
<空調>
暑すぎたり寒すぎたりすると、眠りが浅くなってしまいます。
子どもは体温が高いので、室温は冬は20℃前後、夏は26℃前後が目安です。空調で調整し、厚着や、布団のかけすぎに注意しましょう。
湿度は60%程度が目安です。加湿器や除湿機を使い快適な湿度を保ちましょう。
<寝室>
寝室は子どもが心地よく眠れる空間であることが大切です。
好きなぬいぐるみやキャラクターの寝具など、子どもが気に入るものを置いてあげるのも良いでしょう。
ただし、1歳頃までは窒息の危険性があるため、ぬいぐるみは置かないようにしてください。
やってしまいがちな寝かしつけのNG行動
良かれと思ってやっていたことが、実は子どもの睡眠を妨げているケースもあります。
ここでは、やってしまいがちなNG行動を紹介します。
昼寝・夕寝を減らす・やめる
夜になかなか寝ないからといって昼寝や夕寝を減らすと、かえって夜泣きや寝つきの悪さを助長してしまいます。
これは、十分な睡眠が取れていないと、子どもは疲れて興奮状態になり、夜なかなか寝付けなくなってしまうためです。
子どもの睡眠時間には個人差がありますが、1日に必要な睡眠時間と昼寝の時間の目安は以下の通りです。
【1日の睡眠時間】
月齢 | 睡眠時間 |
---|---|
0~1ヶ月 | 16~18時間 |
1~3ヶ月 | 14~15時間 |
3~6ヶ月 | 13~14時間 |
6~12ヶ月 | 11~13時間 |
1~3歳 | 11~12時間 |
【月齢・年齢ごとの昼寝・夕寝】
月齢 | 昼寝・夕寝時間 |
---|---|
〜3ヶ月 | 1時間半〜2時間ごと |
3〜6ヶ月 | 朝・昼・夕方に3回程度 |
9ヶ月以降 | 午前・午後の早い時間に2回 |
1歳〜1歳半 | 昼に1回2時間程度 |
夜しっかり寝てもらうためにも、1日を通して必要な睡眠時間を確保するようにしましょう。
泣いたらすぐに対応する
赤ちゃんの中には、眠っている間に泣きながら寝言をいう子もいます。
このような場合に、すぐに抱っこをしたり、あやしたりしてしまうと、逆に睡眠を妨げてしまう可能性があります。
また、寝かしつけの際にいつも抱っこや授乳することが習慣になっていると、赤ちゃんはそれがないと眠れなくなってしまうことがあります。これを「入眠時関連型の夜泣き」といいます。
「泣くとママやパパがあやしてくれる」と認識してしまうと、自分で泣き止む練習ができなくなり、夜泣きがなかなか落ち着かない原因になります。
赤ちゃんが自分で落ち着く力を養うためにも、特に緊急性がない限りは、泣いていても少し様子をみるようにしましょう。
ライトをつける
寝室を暗くすることで、よりスムーズに眠りにつくことができます。
ナイトライトや豆電球のような小さな光源も、子どもの睡眠を妨げる可能性があるため、注意が必要です。
夜間の授乳時も、部屋全体を明るくするのではなく、間接照明を使って手元だけを照らすようにしましょう。
テレビや動画を見せる
寝かしつけのために、テレビや寝かしつけ用の動画を見せている人もいるかもしれません。
子どもが静かに見てくれることが多いので便利ですが、テレビやスマホなどから発せられる光(ブルーライト)は眠りを促す『メラトニン』というホルモンの分泌を妨げます。
子どもは大人よりも光の刺激を受けやすいため、寝るときに見せると入眠しづらくなる可能性があります。
寝る前(とくに1時間以内)は、テレビや動画を見せないようにしましょう。
どうしても寝かしつけ動画を見せたい場合は、画面の明るさを一番暗く設定する、ナイトモードにする、画面にブルーライトカットフィルムを貼るなどの対策をとるのがおすすめです。
先輩ママに聞いた!効果のあった寝かしつけ
子育て中の先輩ママたちに「寝かしつけのコツ・効果があった方法」を聞いたところ、以下のような声が寄せられました。
先輩ママたちの体験談を参考にしてみましょう。
昼間よく遊ばせて疲れさせ、できるだけ同じ時間に寝るように習慣づけさせたのが1番効果があった |
自分の部屋を本人の思うように飾り付けさせたことで部屋が好きになり、一人で寝れるようになった |
絵本を何冊か読み聞かせして一人で寝かせていますが、夜中に泣いた時にすぐ駆けつけるのではなく少ししてから駆けつけるようにしています。大体は5〜10分くらいで泣き止みます。 |
毎日同じルーティンで寝かしつけるようにしたら、入眠までの時間が早くなった。 |
ハイハイを覚えてからは寝かし付け始めると脱走するようになったのでお気に入りの手遊び歌(あたまかたひざポン、トン×4ひげじいさんとか)を歌うと横になったまま手遊びだけしてジッとしてくれるので最近はそのような方法を取っています |
睡眠に良い音楽を流したり、好きな人形を渡したりする。 |
大切なのは、各家庭にあった方法を見つけることです。
さまざまな寝かしつけテクニックを試して、お子さんが心地よく眠れる方法を見つけてあげてください。
寝かしつけにはコツがある!子供にあった寝る前のルーティンをつくろう!
今回のアンケート調査では、2〜3歳頃で寝かしつけを卒業している人が多く、寝かしつけにかかっている時間は30分〜1時間程度であることがわかりました。
寝かしつけに時間がかかっている場合は、子どもにあった寝る前のルーティンを作り、睡眠環境や生活リズムを整えることが大切です。
しかし、寝かしつけの卒業時期や、眠るまでにかかる時間には個人差があります。
年齢や月齢、性格によって、効果的な寝かしつけ方は変わってくるでしょう。
寝かしつけがうまくいかなくても焦らず、子どもにあったベストな寝かしつけ方を見つけてあげてくださいね。
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