赤ちゃんとの初めてのお風呂は、楽しみな反面不安も大きいものです。
安全に赤ちゃんをお風呂に入れられるように、注意するべきポイントとやり方をチェックしておきましょう。

今回は産婦人科医監修の元、赤ちゃんの沐浴や一緒に入浴するときの入れ方のポイント、ワンオペ入浴のやり方について詳しく解説します。

<この記事で分かること>

月齢別のお風呂の入れ方・・・月齢によって正しい入浴の仕方は異なる!

ワンオペでのお風呂の入れ方・・・ワンオペ入浴は事前準備が大切!

おすすめのバスグッズ・・・ワンオペ入浴には優秀なアイテムを活用するのがおすすめ!

監修医師 宮の沢スマイルレディースクリニック 院長  馬場 敦志
馬場 敦志

馬場 敦志

宮の沢スマイルレディースクリニック

経歴 筑波大学医学専門学類卒業
現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務

専門は産婦人科

馬場先生の監修した記事一覧
https://kodomonosiro.jp/specialist/specialist-2350/

目次

【月齢別】赤ちゃんのお風呂の入れ方

赤ちゃんのお風呂の入れ方は、月齢によって異なります。
ここでは、新生児の沐浴のポイントと、生後1ヶ月以降の入浴のポイントを解説します。

新生児(生後28日目まで)・・・沐浴

新生児(生後0日〜28日)は免疫力が低く、細菌に感染しやすいため、大人と同じお風呂ではなく、ベビーバスを使用して沐浴させることが大切です。

沐浴のポイントを確認してみましょう。

<湯温・室温>

お湯の温度は夏は38℃程度、冬は40℃程度が目安です。

慣れないうちはお湯の温度を調節するのが難しいので、湯温計を使って確認するのがおすすめです。

赤ちゃんが寒くないように、室温は22〜23℃程度に調節しておきましょう。

<沐浴回数>

赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗や皮脂をたくさんかきます。また、ミルクやうんちで汚れやすいので、毎日1回沐浴しましょう。

暑い夏は、1日に2回ほど沐浴を行っても良いでしょう。

<沐浴にかける時間>

沐浴にかける時間は、衣服を着せる時間まで入れて10分程度が目安です。

赤ちゃんの体力が消耗しないように、なるべく短時間で終わらせましょう。

生後1ヶ月以降・・・大人と一緒に入浴する

1ヶ月健診で問題がなければ、大人と一緒に入浴できます。
大人と一緒に入浴する際のポイントを確認してみましょう。

<湯温・室温>

湯船に入れるお湯の温度は夏は38℃程度、冬は40℃程度が目安です。

赤ちゃんの体が冷えないように部屋や脱衣所の室温を調節し、寒暖差をなくしておきます。浴室は壁に熱いシャワーをかけたり湯船のふたを開けたりして、湯気で暖めておくと良いでしょう。

<入浴回数>

基本的に1日1回入浴させてあげましょう。

<入浴時間>

体を洗う時間を含めて、お風呂の時間は10〜15分が目安です。

とくに生後1〜3ヶ月の赤ちゃんは、体がすぐに温まるので、のぼせさせないよう注意しましょう。お湯に浸かる時間は1〜3分程度で十分です。

長時間のお風呂は、赤ちゃんの肌を乾燥させてしまう原因にもなります。

0歳から使える子ども用歯磨き粉 Brian-ブリアン-
広告

【ワンオペ】お風呂の入れ方・手順

ここでは、ワンオペで赤ちゃんを入浴させるときの手順を紹介します。

事前準備をする

ワンオペのときは、入浴前にしっかりと準備することが重要です。
慌てると思わぬ事故を招く恐れがあるので、必要なものや事前にやっておくことを確認しておきましょう。

必要なものを準備する

<準備するもの>
  • 湯温計
  • ガーゼ
  • ベビー用洗浄料(泡タイプがおすすめ)
  • 手おけ
  • バスタオル
  • 着替え(大人分も)
  • おむつ
  • 保湿剤
  • 綿棒
  • 水分補給できるもの(ミルク・麦茶など)
<あると便利なもの>
  • バスマット
  • バスチェアやバウンサー

お風呂から上がったときにスムーズに着替えられるように、事前に着替えやおむつをセットしておきます。
ベビーウエアや肌着、おむつを広げて着せやすいように順番に重ね、その上に体を拭くバスタオルを敷いておきましょう。

脱衣所を暖める

赤ちゃんの体が冷えないように、脱衣所を暖めておきましょう。
ワンオペ入浴では、赤ちゃんに待っていてもらうための待機場所が必要です。

入浴中でも浴室から見守れるところにバスタオルやバスマットを敷いて、寝かせる場所を作っておきましょう。
スペースがある場合は、バスチェアやバウンサーなどがあると便利です。

スキンケア・水分を用意する

お風呂上がりのスキンケアに使う保湿剤や綿棒を準備しておきましょう。
入浴後は脱水を起こしやすいので水分補給が必要です。

授乳の準備をしておく、ミルクや麦茶をすぐ飲める状態にしておくなど、月齢に合わせて水分を用意しておきましょう。

赤ちゃんを脱衣所に待機させる

おむつだけ着けた状態で、脱衣所に作った待機場所に赤ちゃんを寝かせます。

寝返りが始まっている場合は、周囲のものに頭をぶつけたり、目を離したときにうつ伏せになって口や鼻が塞がれてしまったりする恐れがあります。

危険なものは赤ちゃんの手の届かない場所に置いて、赤ちゃんの様子をよく見ておきましょう。
ベビーチェアやバウンサーなどに寝かせる場合は、しっかりとベルトをつけておきます。

自分の髪と体を洗う

まずは、自分の髪と体を洗います。
赤ちゃんの様子が見れるように浴室のドアは開けておき、不安にならないように声をかけてあげましょう。

赤ちゃんを洗う

赤ちゃんのおむつを取り、しっかりと抱いて浴室に入ります。
椅子に座り、太ももにタオルを敷いて赤ちゃんを寝かせるか、バスマットの上に寝かせ、以下の順で赤ちゃんを洗います。

<赤ちゃんを洗う順番>
  1. ベビーソープを泡立て、顔→頭→首→腕→脇→お腹→足の順にやさしく洗う

※首や脇の下、手のひら、耳の後ろ、足の付け根など、皮膚の折り重なる部分はとくに丁寧に洗いましょう

  1. 赤ちゃんを脇の下で支えながらうつ伏せにし、背中やお尻を洗う

※向きを変える前には、一度体を洗い流し、滑らないように注意しましょう。

  1. 全身を洗い終わったら、洗浄料が残らないよう丁寧にすすぐ

赤ちゃんと一緒に湯船につかる

洗い終わったら、赤ちゃんの首や腰をしっかりと支えて胸元で縦に抱き、一緒に湯船につかります。
赤ちゃんの様子を見ながら、足先からゆっくりと少しずつ入りましょう。
湯船につかっているときは赤ちゃんの顔がつかないように注意して、抱っこするか、膝の上に乗せます。

赤ちゃんと一緒にお風呂から上がる

1〜3分程度たったら、一緒にお風呂から上がりましょう。
脱衣所に用意していたバスタオルの上に赤ちゃんを寝かせて水分をとり、包んでおきます。

次に、赤ちゃんの体が冷えないように、できるだけ手早く自分の体を拭きましょう。
バスローブを用意しておくのがおすすめです。

スキンケア(保湿)・着替え

自分の体を拭き終わったら、用意しておいた保湿剤で赤ちゃんのスキンケアをしましょう。
お風呂から上がると皮膚から水分が失われやすくなるため、間を空けずに全身を保湿することが大切です。

保湿が終わったら、綿棒で赤ちゃんの耳や鼻、おへその水分を取り、着替えさせます。

水分補給

お風呂上りは、汗をかいて体の中の水分が失われやすいので水分補給が大切です。
着替えが終わったら、赤ちゃんが欲しがっていなくても、母乳やミルクを飲ませてあげましょう。

離乳食が始まっている場合は、常温の白湯や麦茶でも大丈夫です。

0歳から使える子ども用歯磨き粉 Brian-ブリアン-
広告

ワンオペ入浴におすすめのバスグッズ

ワンオペ入浴をする際は、便利グッズを使うと負担が軽減されます。
ここでは、ワンオペ入浴におすすめのバスグッズを3つ紹介します。

ひんやりしないおふろマットR

出典:Amazon
ブランドRichell大きさ約37×57×13H(cm)
素材ポリプロピレン重量205 g
対象月齢新生児~6カ月メーカー参考価格4,180円(税込)

リッチェルの「ひんやりしないおふろマットR」は、新生児から6ヶ月頃まで使えるおすすめのバスマットです。
保湿性のある発泡素材を使用しているので、赤ちゃんの肌に触れてもひんやりせず、快適な沐浴タイムをサポートしてくれます。

立体的な形状で赤ちゃんを優しく包み込み、軽量なのでママも扱いやすいのが特徴です。
待機中や体を洗うときなど、さまざまなシーンで活躍します。

ハイローチェア

出典:Amazon
ブランドCOMBI大きさW520×D820~880×H410~740mm
最大重量18kg重量8.6kg
対象月齢新生児〜4歳頃メーカー参考価格28,600円(税込)

ハイローチェアは、脱衣所で赤ちゃんを待機させるときにあると便利なアイテムです。
5段階の高さ調整とリクライニング機能で、赤ちゃんの成長に合わせて快適な姿勢を保てます。

赤ちゃんのシートは丸洗いでき、新生児から4歳頃まで長く使えるので経済的です。

バウンシングシート

出典:Amazon
ブランドRichell大きさ68.5 x 39 x 63 cm
最大重量13kg重量2.2kg
対象月齢1〜24ヶ月頃メーカー参考価格9,900円(税込)

赤ちゃんの動きに合わせて優しく揺れるバウンサーもあると便利なアイテムです。
全面メッシュシートで通気性がよく、メッシュシートは洗濯可能なので脱衣所での待機にぴったりです。

着脱しやすいワンプッシュ式のシートベルトがついているので、赤ちゃんを安全に待機させることができます。

赤ちゃんとの入浴についてよくある質問

ここでは、赤ちゃんとの入浴についてよくある質問と回答を紹介します。

親の体調が悪い場合も毎日お風呂にいれるべき?

1日1回入浴させるのが基本ですが、親の体調が悪いときや疲れているときは無理をしないようにしましょう。
汗や汚れがひどくなければ、1日くらい入浴しなくても大丈夫です。

赤ちゃんの体を拭いたり、シャワーで済ませたりしましょう。

赤ちゃんは1番風呂でないとダメ?

毎日お湯を替えているのであれば、一番風呂でなくても大丈夫です。
ただし、家族に皮膚の病気を持っている人がいたり、下痢をしている人がいたりする場合は、赤ちゃんを先に入浴させましょう。

きょうだいや双子がいる場合のお風呂の順番は?

<きょうだいがいる場合>

上の子供がある程度の年齢になっており、自分で入浴できる場合は、同時に入浴することが可能です。

どちらもまだ目が離せない年齢であれば、一人をイスに座らせて適宜安全を確認しながら順番に入浴させると良いでしょう。

また、一人が寝ている間に迅速に入浴を済ませることも可能です。

その際は、寝ている子供の安全確保を十分に行うよう留意しましょう。

<双子の場合>

ワンオペで双子の子供を入浴させるときは、一人を浴室内でベビーマットやベビーラック・ベビーチェアなどに固定し、安全を確保してから順番に洗います。

2人同時に浴室で洗うのが難しい場合は、脱衣所でバウンサーやベビーベッドなどに固定して、安全に待機していることを確認しながら、順番に一人ずつ入浴させると良いでしょう。

赤ちゃんとのお風呂時間を楽しもう!

初めての沐浴は、ママやパパ、赤ちゃんもドキドキです。
正しい方法を知っていれば、お風呂の時間はスキンシップを深め、絆を育む大切な時間になります。

「お風呂気持ちいいね」「綺麗になったね」など声をかけながら、赤ちゃんとのお風呂時間を楽しんでくださいね。

#ワンオペ入浴 #ワンオペ育児 #赤ちゃんお風呂 #沐浴

verified_7DUIh4xJblDv0neb0To2

\ SNSでシェアしよう!/

目次