赤ちゃんの離乳食をいつから始めるべきか、悩んでいませんか?
初めての育児では、何をどれだけ食べさせたらいいのか、不安になるものです。

離乳食の開始時期や進め方には個人差がありますが、目安やサインを知っておくと安心です。

この記事では、離乳食を始める時期、進め方、注意点まで詳しく解説します。

具体的な食材や量の増やし方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
不安を解消して、赤ちゃんとの食事を楽しみましょう。

監修管理栄養士 株式会社Wellness lead 代表取締役  武井 香七
武井 香七

武井 香七

帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業

横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務

株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て

株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

目次

離乳食はいつから?目安と始めるサイン

離乳食の開始時期は、月齢だけでなく、赤ちゃんの体が離乳食を食べる準備ができているかが大切です。

離乳食を始める一般的な時期に加え、離乳食を始めるサインについても見ていきましょう。

目安は5〜6ヶ月

一般的に離乳食を始めるのは、生後5〜6か月頃です。

生後6か月に入ると母乳だけでは補えない栄養素がでてくるため、午前中の授乳のタイミングで、母乳やミルクに離乳食を少しずつ加えていくと良いでしょう。

ただし、赤ちゃんの成長には個人差があるために、生後5か月で離乳食を始める子もいれば、生後6か月を過ぎた頃に始める子もいます。

最新の日本小児科学会や世界保健機関(WHO)の推奨では、基本的に生後6か月以降に離乳食を始めることが推奨されています。

首すわりが完了しているか、お座りができるか、など赤ちゃんの発達状況にもよるので、目安として考えるようにしましょう。

離乳食を始めるサイン6つ

離乳食を始めるサインには、主に以下の6つがあります。

6つのサイン
  • よだれが増えてきた
  • 首がしっかり座っている
  • 支えてあげればおすわりができる
  • 授乳のスケジュールが整ってきた
  • 大人が食事をしていると興味を示す
  • スプーンを口に運んでも嫌がらない

生後5か月に入り、これらの特徴が見られたら、離乳食を始められます。

とくに、大人が食事をしている様子をじーっと見ていたり、よだれを垂らして口を動かしたりする場合は、食事に興味を持っているサインです。

赤ちゃんの機嫌がよく、ママやパパに余裕のあるタイミングで始めましょう。

離乳食初期の進め方(食材、量、増やし方)

ここからは、離乳食初期の中でも特に最初の1か月に注目し、使う食材、量、増やし方を見ていきます。

あくまでも目安なので、赤ちゃんの体調やご機嫌、食べられる量を見て調整してください。

無理強いすることのないようにしましょう。

1〜3日目はお粥小さじ1〜2杯

まずは10倍粥からスタートです。
他の食材はあげずに、お米だけで数日試しましょう。

お米から作る場合は「米1:水10」の割合となりますが
炊いたご飯を使って10倍粥を作る場合は、ご飯大さじ1に対して、水は大さじ5〜6杯が適量です。

これはすでに炊いたご飯が約2.5〜3倍程度の水分を含んでいるため、追加の水の量は減らす必要があるからです。

ご飯にお水を足して、すりつぶしてなめらかにします。
初日は小さじ1杯からスタートさせ、数日おきに1杯ずつ増やしていきます。

4日目〜は野菜も追加

お粥に慣れてきたら、4日目以降で野菜も追加していきます。
野菜はにんじん、カボチャ、ほうれん草が使いやすくておすすめです。

どの野菜も柔らかくなるまで茹でた後、裏ごし器やすり鉢を使ってすりつぶし、お湯やだし汁を追加してなめらかにします。

ポタージュ状になればOKです。

葉物の野菜は繊維が多く含まれていますが、繊維の摂りすぎは赤ちゃんの胃腸に負担がかかります。
スジや芯の部分は取り除くようにしましょう。

野菜も小さじ1杯から始め、数日おきに少しずつ増やしていきます。
この時期の離乳食の目安量は、10倍粥が小さじ1〜2杯、野菜は小さじ1杯です。

10日目〜うどんやパンにも挑戦

10日を目安に、それ以降はうどんやパンといったお米以外の炭水化物にも挑戦していきます。
パンは、お湯やミルクでふやかして、お粥同様にポタージュ状にしてあげます。

うどんも柔らかく茹でた後、すり鉢ですりつぶし、だし汁やお湯でのばしてトロトロにします。
パンやうどんは、小麦粉が使われているため注意が必要です。

万一、アレルギーが出てしまってもすぐに小児科を受診できるよう、平日午前中にチャレンジするようにしましょう。

パンやうどんも最初は小さじ1杯から始めていきます。
炭水化物の不足分は10倍粥で補うといいでしょう。

この頃の離乳食の目安量は、炭水化物(10倍粥やパンなど)が小さじ3〜4杯程度、野菜は小さじ2杯です。

20日目〜たんぱく質も追加

20日目あたりからは、たんぱく質も追加していきます。

離乳食初期に適しているたんぱく質は、豆腐、しらす、白身魚(鯛や鱈など)です。
しらすと白身魚は、しっかりと加熱と塩抜きをしましょう。

小さじ1杯から始めて5〜7日をかけて小さじ2杯へと移行していきます。

この時期の離乳食の目安量は、炭水化物が小さじ4〜5杯程度、野菜は小さじ2〜3杯、たんぱく質は小さじ1〜2杯です。

30日目〜卵も追加

離乳食を開始して約1か月がたち、タンパク質にも慣れてきたら、卵にもチャレンジしてみましょう。

卵はアレルギーを起こしやすいので、慎重に進めていく必要があります。
耳かき1杯ほどのごく少量の卵黄から始めていきます。

離乳食を始めて1か月後の目安量は、炭水化物が小さじ5〜6杯程度、野菜は小さじ3〜4杯、たんぱく質は小さじ2杯です。

1回の食事で、全量小さじ10〜12杯程度になるよう調整しましょう。

2回食はいつから?離乳食初期の1日のスケジュール

離乳食は、1回食、2回食、3回食と段階的に進んでいきます。

ここからは、2回食を始める時期、離乳食初期の1日のスケジュールや授乳とのバランスについても見ていきます。

離乳食を始めたての1か月

離乳食を始めたての1か月は、1回食です。

午前中の授乳のタイミングで離乳食を追加するのがおすすめです。

生活リズムを整え、2回食に備えるためにもなるべく同じ時間にあげるように意識しましょう。

<1か月:1日のスケジュール例>

6:00    授乳(ミルクや母乳)

10:00   授乳+離乳食

14:00   授乳

18:00   授乳

22:00   授乳

1か月後〜2回食に

離乳食を始めて1か月を過ぎた頃から、2回食にしていきます。

2回目の食事は、1回目の食事の1/4〜1/3の量からスタートし、徐々に増やしていきます。

1回目の食事で全量小さじ12杯程度を食べているなら、2回目の食事は小さじ3〜4杯からスタートします。
1回食の時と同様に、なるべく時間を一定にしてあげると良いでしょう。

<1か月後~:1日のスケジュール例>

6:00    授乳(ミルクや母乳)

10:00   授乳+離乳食

14:00   授乳

18:00   授乳+離乳食

22:00   授乳

授乳(母乳やミルク)とのバランス

離乳食初期は、食事量よりも食べることに慣れることに重きをおきましょう。

エネルギー源の大半は、母乳やミルクから摂ることができるので、離乳食を食べた後も欲しがるだけ母乳やミルクをあげてOKです。

2回食が始まり、食べる量が安定してきたら、ミルクは1日3回程度にしましょう。
母乳は、2回食が始まってからも、欲しがるだけあげて構いません。

離乳食を始める際の注意点

ここからは、離乳食を始める際の注意点を説明していきます。

安全に離乳食を進めていくために、しっかりと確認しておきましょう。

はちみつや生ものなど避けるべき食材を知っておく

赤ちゃんに絶対に与えてはいけないものは、刺身や半なまの食材、はちみつです。

お刺身はしっかり加熱すれば食べられますが、生のままでは食中毒の原因になるため避けてください。

はちみつは加熱の有無を問わず、与えないようにしましょう。

市販のパンやお菓子に含まれている場合もあります。日頃から原材料を確認する癖をつけておくと安心です。
こんにゃく、ナッツ類、もちは喉に詰まらせる可能性があります。

十分に咀嚼できるようになるのは、3歳頃と言われています。それまでは与えないようにしましょう。

初めての食材は1回1食材で平日午前中に試す

初めて使う食材は、必ず1回につき1つの食材にしましょう。

複数の食材を同時に試してしまうと、アレルギー反応が出た際に原因の特定が難しくなります。
お米や野菜など、すでに試して問題のない食材であれば、組み合わせて使っても問題ありません。

アレルギー症状がでた場合にすぐに受診できるように、初めての食材は、小児科が開いている平日午前中にあげるようにしましょう。

衛生面に気をつける

赤ちゃんは免疫力が弱く、食中毒になった際には重症化しやすいため、衛生面にも気をつかいましょう。

ミルク作りの準備
  • 新鮮な食材を使う
  • しっかりと加熱する
  • 調理前にはよく手を洗う
  • まな板やお箸は加熱前と加熱後で分ける
  • 調理器具を使用した後は除菌する

これら5つのことを心がけておけば安心です。

十分に加熱する

半生の食材は食中毒の原因になり得るため、しっかりと加熱しましょう。

卵は、しっかりと加熱することで卵白に含まれるアレルギー物質の効力が弱まり、アレルギーを起こしにくくなります。

ゆで卵であれば15分以上加熱して固茹でにし、炒める場合も中まで完全に火を通すことが大切です。

たんぱく質のとりすぎに注意

たんぱく質は、皮膚や髪の毛、筋肉など体を作る材料となり、赤ちゃんの成長にも欠かせない栄養素です。

一方で、たんぱく質のとりすぎは、赤ちゃんの肝臓や腎臓に負担がかかり、消化不良を起こすことがあります。

赤ちゃんの成長に合わせた適量、目安量を守って取り入れるようにしましょう。

塩分・脂質は少量で

塩分をとりすぎると腎臓に負担がかかるだけでなく、味覚にも悪影響です。
濃い味付けの食事を欲しがるようになり、素材の味を楽しめなくなってしまいます。

しらすや塩だらなど塩分がきつい食材は、塩抜きをしてから使うようにしましょう。

脂質は、赤ちゃんの胃腸に大きな負担がかかります。
生後9か月をすぎる頃までは、油は使わずに、食材由来の油分で仕上げるようにしましょう。

オイル漬けのツナ缶、豚肉やひき肉など油分の多い食材は熱湯をかけて油抜きをしておくと良いでしょう。

離乳食をスムーズに進めるためのコツ

離乳食を始めても、上手に飲み込めなかったり、食べる量が減ってしまったりと、うまくいかないこともでてきます。

完璧を目指す必要はありませんが、赤ちゃんもパパママもスムーズに離乳食を進められるよう、おさえるべきポイントを紹介していきます。

笑顔で話しかけ食事を楽しいものにする

離乳食初期は、飲み込む(ごっくんする)ことに慣れる時期です。
うまく唇を閉じきれず、食べ物が横から漏れ出してしまうこともあるでしょう。

最初は上手に食べられないかもしれませんが、まずは「食事は楽しい時間なんだ」とわかってもらえるようにしましょう。

大人が美味しそうに食べる姿を見せることで、赤ちゃんも食事に興味を持つようになります。
笑顔で話しかけ、ポジティブな雰囲気作りを意識してみてくださいね。

離乳食中期・後期と進んでいく中でも、急に食べる量が減ったり、遊び食べをしてなかなか食事が進まなかったりすることもあります。

その際も無理強いするのは禁物です。

食材に関する絵本を一緒に読んだり、調理方法や食べる場所を変えてみたり、工夫しながら様子をみてみましょう。

離乳食作りの講座に参加してみる

多くの自治体では、離乳食作りの講座を実施しています。
栄養士さんや保健師さんのお話を聞きながら、離乳食の進め方から調理方法まで学べます。

受講すれば、メニューのバリエーションが増えるだけでなく、保健師さんたちに疑問や不安を相談することもできるでしょう。

座学で学ぶだけでなく、実際に一緒に離乳食を作るプログラムが用意されているところもあるので、最寄りの保健センターに問い合わせてみてください。

市販品や冷凍ストックで負担を軽減

「さまざまな食材や調理法にチャレンジしよう」と思っても、忙しい日常では難しいこともあります。

そんな時、無理して手作りにこだわると、離乳食作りが苦痛になってしまいます。
ママパパが笑顔でなくなってしまうと、赤ちゃんも食事に対し、ネガティブなイメージをもち兼ねません。

お粥や野菜のペーストなどは多めに作り、冷凍でストックしておけば、温めるだけで食べさせられます。

市販の素材缶や冷凍素材、ベビーフードを上手に活用するのも良いでしょう。
手作りする際の固さや大きさ、味つけの参考にもなります。

市販品は長期保存がきくため、常備することで災害時の備えにもなるでしょう。

離乳食中期・後期・完了期の進め方とポイント

離乳食は、初期(ごっくん)・中期(もぐもぐ)・後期(かみかみ)・完了期(ぱっくん)の4つにわかれています。

ここからは、離乳食中期以降の進め方やポイントを見ていきます。

離乳食中期(生後7〜8か月)

離乳食中期では、舌を上あごに押し当てて食材をつぶし、歯ぐきでモグモグと食べられるようになります。

離乳食の回数は1日2回。
歯ぐきで簡単につぶせるように、絹ごし豆腐くらいの固さにしましょう。

離乳食中期の前半は、軽くすりつぶしますが、食材の形が残っていても構いません。
後半では、固さはそのままで、2〜3ミリのみじん切りにして使用することもできます。

使える食材も増えてきますが、きのこ類、青魚やエビなどはまだ与えてはいけません。

肉類は、ハムやベーコンといった加工食品は避け、ささみや鶏胸肉のミンチなど脂肪分の少ないものを中心にあげましょう。

母乳は欲しがるだけ、ミルクは離乳食以外に1日3回を目安にしましょう。

<離乳食中期の食材と1回の目安量 一例>

食材量の目安
7倍粥子ども茶碗1/3前後
食パン(8枚切)1/3〜1/2 枚
うどん(1玉)1/5〜1/4 玉
にんじん2〜3センチの輪切り1個
ほうれん草葉先8〜12枚
カボチャ3センチ角1つ
鶏ささみ10〜15g
ツナ缶(水煮)大さじ1
納豆大さじ1.5
卵黄1個または全卵1/3個
ヨーグルト大さじ3〜4
バナナ1/5〜1/4本

離乳食後期(生後9〜11か月)

離乳食後期では、徐々に自分で食べる意欲が芽生え、手でつかんで自分で口に運べるようになります。

離乳食の回数は1日3回。
奥の歯ぐきで噛めるようになるため、熟したバナナくらいの固さが適切です。

離乳食後期の前半は、5〜7ミリ角に刻んであげます。
後半では、1センチ角に刻み、パンや野菜はスティック状にしても良いでしょう。

自分でつかんで食べられるような工夫もしてみてください。

離乳食後期になると、きのこ類や青魚、豚もも肉などにもチャレンジできます。
弾力や固さのあるきのこ類や肉類は細かく刻んであげます。

青魚やエビはアレルギー症状が出ることもあるため慎重に進めていきましょう。

母乳は欲しがるだけ、ミルクは離乳食以外に1日2〜3回を目安にしましょう。

<離乳食中期の食材と1回の目安量 一例>

食材量の目安
5倍粥子ども茶碗2/3前後
食パン(8枚切)3/4 枚
うどん(1玉)1/3 玉
にんじん3〜4センチの輪切り1個
ほうれん草葉先12〜16枚
カボチャ4センチ角1つ
豚ひき肉大さじ1強
ツナ缶(水煮)大さじ1.5
焼き豆腐3.5センチ角1個
全卵1/2個
ヨーグルト大さじ3〜4
バナナ1/4〜1/3本

離乳食完了期(生後12〜18か月)

離乳完了期では、スプーンやフォークを使って自分で食べたがるようになります。

離乳食の回数は1日3回で、昼食と夕食の間におやつも食べます。
前歯でかじることができるため、必ずしもみじん切りにする必要はありません。

スプーンですっと切れる柔らかい肉団子や煮込みハンバーグくらいの固さを意識しましょう。

離乳食完了期は、一口大にしてあげることで、手づかみやフォークでも食べやすくなります。
うまくすくえていないようであればサポートしてあげましょう。

ほとんどの食材を使えるようになりますが、油揚げのように油分の多い食材は油抜きをします。
ハムやウインナーなどの加工食品は塩分、添加物ともに多く含まれています。

なるべく添加物の少ないものを選び、食べすぎに注意しましょう。
母乳は欲しがるだけ、ミルクは離乳食以外に1日2回を目安にしましょう。

フォローアップミルクを使うことで、鉄分やビタミンDといった不足しがちな栄養素を補うことができます。

ミルク煮にするなど、調理にも使ってみてください。

<離乳食中期の食材と1回の目安量 一例>

食材量の目安
軟飯子ども茶碗1杯
食パン(8枚切)1 枚
うどん(1玉)1/2 玉
にんじん4センチの輪切り1個
ほうれん草葉先16〜20枚
カボチャ3.5センチ角1つ
豚ロース肉15〜20g
マグロの刺身(加熱)1.5〜2切れ
豆腐大さじ3程度
全卵1/2〜2/3個
ヨーグルト大さじ4〜5
バナナ1/3本

離乳食を始める時期によくあるQ&A

離乳食を始める時期に気になるあれこれを集めました。

離乳食を4か月から始めるのは早すぎる?

乳食は、5か月を過ぎたころから始めるのがよいとされています。

これは、赤ちゃんの消化器官が離乳食に対応できるようになるのが、だいたい生後5か月頃だからです。

しかし、生後4か月でも座ることができたり、よだれがたくさん出ていたりと、離乳食を始める準備が整っている赤ちゃんもいます。

厚労省の調べによると、離乳食の開始時期に関するアンケートで、0.8%の人が「生後4か月から離乳食を始めた」と回答したそうです。

生後4か月で離乳食を始める人は少ないですが、一定数いることがわかります。

発育状況に応じて、生後4か月の後半であれば少しずつ離乳食を始めてみてもいいかもしれません。

離乳食を始めるのが遅くなっちゃった…進め方は変えるべき?

食に興味を示さない、体調不良で様子を見ているうちに月齢が進んでしまった、など離乳食の開始時期が遅れてしまうことはあります。

その場合も、基本的には進め方を変える必要はありません。
10倍粥からスタートし、あげる食材の順番は守りましょう。

量については、吐くことなく、赤ちゃんがご機嫌に離乳食を食べている場合は、同じ食材に限り少しだけ進めるペースを早めても良いでしょう。

例えば、3日間で小さじ1杯の10倍粥を与えるところを2日間にして、小さじ2杯に増やすといった調整ができます。

離乳食の進み具合は、赤ちゃんの発達や食の好みなど個人差も大きいので、必要以上に焦る必要はありません。

離乳食を始めるのに体重は関係ある?

月齢で離乳食を始めるかどうかを判断するケースが多く、体重は離乳食の開始時期に直接的には関係ありません。

ただ、早産である場合は、生後の月齢だと体重や身体機能が追いついていないこともあります。

修正月齢(出生日ではなく、もともとの出産予定日から数えた月齢のこと)で考えてあげましょう。

早産児や低出生体重児で、医師や保健師から指導を受けている場合には、その指導に従ってください。

離乳食を食べたがらないけれど何か対策はある?

離乳食を食べたがらない原因は様々考えられます。

同じ食材でも、調理方法や他の食材との組み合わせを変えることで、食べられるようになることもあります。

ただ、原因は、味や食感だけではありません。

<離乳食初期のよくある原因>
  • ミルクや母乳のほうが好き
  • 飲み込み方が分からない
<離乳食中期以降のよくある原因>
  • 食材の感触に興味が湧き、食べるよりも遊びたい
  • 椅子とテーブルの高さが合っていない
  • つかみにくく食べるモチベーションが沸かない
<離乳食初期のよくある原因>
  • ミルクや母乳のほうが好き
  • 飲み込み方が分からない
<おすすめの対策>
  • 味付けを変えてみる
  • スプーンを変えてみる
  • 椅子とテーブルの高さを見直す
  • 食材の組み合わせを変えてみる
  • 一度に口に運ぶ量を減らしてみる
  • いつも食べる場所以外で食べさせてみる
  • なるべく他の大人や家族と同じ見た目のメニューにする
  • 形状を変えてみる(つかみやすいようにスティック状にする等)
  • 食感を変えてみる(茹でる・焼く・煮るなど調理方法を変える)

また、明確な理由がなくても、体調や気分によって進まないこともあります。焦らず気長に進めていきましょう。

離乳食はその子のペースに合わせながら進めよう

離乳食の一般的な開始時期は、生後5か月を過ぎたころです。

発達の状況や離乳食の進み具合は赤ちゃんによって異なります。
「遅い」「早い」と気にしすぎる必要はありません。

途中でお休みをすることがあってもOK。

NG食材やアレルギーなど注意点は把握しつつも、頑張り過ぎず気楽に進めていくのが、赤ちゃんにとっても親にとっても大事です。

まずは、「食事は楽しいもの」と認識してもらえるように進めていきましょう。

#離乳食 #離乳食 いつから

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